自立援助ホームには親元を離れて、自立した生活を目指す15歳から20歳までの子どもが児相を介して入所します。就労や通学をしながら安定した生活を目指していく場です。
必ずしも虐待事案だけではありません。ひとり親が限界を感じた時、経済的な事情がある時、身近に活用できるホームがあれば彼のような少年は貧困の連鎖を断ち切ることができるのだと、私たちに教えてくれました。
児相を介しての入所が必須なため、親御さんは児相に通って事情を話す必要がありました。家庭の事情やしんどさを他者に話すのはとても勇気が要ったのではないでしょうか。
思い切って踏み出した一歩が結果的に家庭を守り、子どもを守ることに繋がりました。
就労訓練を受けた彼は自立し一人で暮らす青年となり、立派に働いている姿を見ると私たちもうるうるしちゃいます。どの地域でも相談しやすい場作り、雰囲気づくりが広がることを願って。
(報告 石原ゆり奈)